保管時のバテンテンション

QNさんからの質問

初歩的な質問ですが、バテンテンションは保管中もかけっぱなしで大丈夫なのでしょうか。長持ちさせるためには都度テンションを緩めた方が良さそうにも思いますが。

Aバテンテンションはかけっぱなしです。

テンションを緩めるとバテンポケット周辺のパネルに「シワ」ができます。このシワをそのままに丸めたりすると、その部分にクセがついてパネルを余計に痛めることになります。またバテンテンションは繊細で、都度緩めると次の使用時に必ずしも適正なテンションがかけられないことも考えられ、そのため正しいテンションが決定したらそこで固定しておくのが基本。セイルもそれを前提として作られています。

ただし使用者のセイルがテクノワンデザインやイムコワンデザイン、もしくはゼロセイルなどのレースボード系セイルである場合は異なります。これらのバテンテンションは、ベルトを引いてバックルで止めるだけの容易に調整できるタイプで、他のセイルと比較すると相対的にテンションが弱めという特徴があります。またセッティング時にテンションを緩めるなどの操作が必要な場合もあり、さらには風速によってテンションを変更することもあるため、次回使用時にセッティングを容易に、また都度の使用状況に合わせてテンションを調節するため保管時は緩めます。ただし緩めることに伴うシワがパネルにクセをつけてしまわないために、テンションを緩めっぱなしにするのではなく、緩めたバテンを再度軽く押し込んでパネルのシワを適度に伸ばした状態で丸めて保管します。