ウィードフィンのタイプ選択

QS.Oさんからの質問

タブーのフリーウェイブ116リッターのウィードフィンサイズはどのくらいでしょうか。またお勧めのフィンはありますか。

Aタブーのフリーウェイブとは、3-STYLEのことでしょうか。だとしたらその116リッターモデルのコンプリートフィンは、フリーライドタイプの34cm(パワーボックス)。それに適合するサイズに関しては、バックナンバーの「ウィードフィンのサイズ選択」を参考に選択してください。

海藻が引っかけないためのウィードフィンには、素材や形状などとは別の要素として、フィンのリーディングエッジ(前縁)の根本がボックスから前に出ているかどうか、があります。下の写真の右は前に出たタイプ(矢印部)。左はリーディングエッジがボックスの前縁止まりのタイプ。実際の選択ではここにひとつの選択要素が隠れているようです。

ウィードフィンは、後傾しているがゆえにそのパワー中心が通常のフィンよりも後ろに下がり、それをカバーするためフィン自体を前にスライドさせようという趣旨によって、右のようなタイプがデザインされます。多くのウィードがこのタイプに分類されます。

しかし、フィンはボックスにピッタリと収まらないことが多々あり、その際に右のタイプだと下の写真のようにフィンの前縁に隙間ができてしまいます。

これだと、せっかくフィンが海藻をスルーしてくれるのに、この隙間に海藻が挟まってしまうことがあります。ウィードフィンの本質は海藻やゴミが引っかからないことであり、性能を追求するあまりにその本質を失っては本末転倒。対して左のタイプにはそうしたことがなく、ウィードとしての性能が十二分に発揮されます。

こうした理由によってウィードとして重宝されるのは左のタイプ。具体的にはチョコフィンなどがこれに当たります。ちなみに右のタイプを選択して隙間が見られた場合は、フィンベースを削るなどして隙間を解消するか、もしくは隙間を埋めるべくブームグリップ状の薄いクッション材を接着などして挟み込むなどのひと手間が必要となります。