バテンとマストの接触

QY.Tさんからの質問

07年のニールCOMBAT4.5を推奨マスト以外のRDM400でセットしています。その際、スリーブ内でバテン先端がマストに接するものなのでしょうか。周りのセイルは接するものあり、離れてるものありとさまざまです。

A使用マストにかかわらず、スリーブ内でのバテン先端とマストの接触は、アウトテンションによります。アウトが緩ければそれだけ深く接し、アウトを引くほど離れる、ということ。太いSDMマストの方が細いRDMマストより接しやすいと言えますが、それもまたセッティング次第です。

ニールのセイルは「接して」セッティングする傾向があります。だからまずはその部分を無視して指定通りにセッティングし、実際に乗った感覚で、バックハンドパワーが強くてセイルが引き込みにくいと感じたら徐々にアウトを引いて調節。そうして最終的に決まったアウトテンションで、バテンが接しているかどうかは単なる結果論として受け止めるべきでしょう。周りに接している人や接していない人がいるのはそうした「自分なりのセッティング」によるものだと思います。

ただし、あまり深く接している場合、スリーブ内で、マストと擦れた「バテン先端が収納される部分」に穴が開く(バテンが突き出る)というトラブルに陥ることがあります(そうして当方のリペアロフトに入院するセイルはとても多いです)。そうならないためには、擦れを助長する砂がスリーブ内に侵入しないように注意すること、また砂や塩が「こびりついて」次回使用時に擦れが進行しないように使用後にスリーブ内を水洗いするなど「ひと手間」かけることも必要です。