指定より長いマスト使用時のチューニング

QYさんからの質問

強風対応用にセバーンの08年GATOR4.7を購入しました。推奨マストはRDM400ですが、アジャスタブルトップで手持ちRDM430を使用しています。ところがオン・オフの差が激しく扱いづらく感じています。扱いやすくするにはセッティングのどのようなところに気をつければ良いのでしょうか。

A400cmの指定マストに対してアジャスタブルトップによって430cmを使った場合、想定よりもマストが硬いためにダウンテンションが強くて引きづらく、ドラフトが深く、セイルが硬くなります。そのためパワフルなセイルとして仕上がります。たぶんそのパワフルさが扱いづらさとして災いしているのでしょう。

まずできるだけダウンを引くことが必要です。頑張って引いても、たぶん指定値までは引けないでしょうが、それでもできるところまで引いてください。質問者のパターンでは「長い=硬いマストでセット」することになるので、通常よりもリーチがダラダラになるということを心得ておくと(周りよりもリーチがダラダラで正解)、引き不足に陥らないで済むと思います。

同時にアウトテンションも指定値を無視してチューニングする必要があります。このチューニングは難しいので、まずはいつものアウトテンションでセイリング。その後、休憩の度に1cmずつ3回にわけてアウトを引いて試してみましょう(都合3cm引いてみるということ)。アウトが緩いとブローを支えにくくパワフルで、アウトを引きすぎるとブローが抜けた時に思った以上に「スカスカ」して手応えを失うので、(それを判断するのはとても難しいと思いますが)幾度も試してみるとこで自分が良いと思うテンションを探すことが大切です。ちなみにダウン同様にアウトテンションも強力なので、引く際には腰掛けてブームエンドに足をかけて力強く引くことが必要だと思います。