フリーウェイブに走り系フィン

QK.Iさんからの質問

ファナティックのフリーウェイブ95の後ろ足を2連にして、MFCのフリーウェイブフィン28センチを付け、6.0のフリーライドセイルをメインに走り重視で乗っています。吹いてくると大小のウネリ取り混ぜて遊ぶのには最高なのですが、もう少しスピードが欲しいと思い、フィンをフリーライドフィンに換えたらどうかと思案中。当方、身長167センチ、体重67キロです。

A私と同じ板ですね。でも(質問者の板が何年式か不明ですが)私のはもう8年も前のタイプ。すでにデッキパッドがヒビ割れて剥がれるほど古びていますが、なぜそれに乗り続けているかというと、当時の同板はテイルがやや薄目でエッジが鋭く、夏場の台風など、波はあるけど風は弱いというコンディションで、頭サイズオーバーの掘れたフェイスでもレイルを入れやすくターンしやすいから。それがリニューアル後の最近5年以内のものになると、テイルボリュームが増したことでレイルが波に弾かれやすく、走るのは良いけど波乗りに特化となるとシブく感じるから。ようするに古いけど、それの方が波乗りという視点からした場合、乗りやすいから乗り続けているといういことです。

その私もまた質問者同様に(メーカーは異なりますが)28センチのフィンを装着しています。そして、エッジを効かせやすい(グリップしやすい)旧タイプのモデルでも、そのフィンで最速を走ろうとしたときはグリップ不足に感じます。アビームあたりを呑気に走る分には問題ありませんが、少し下らせ気味に最速で走ろうとするとグリップが足りずにスピードを出し切れません。もっとも波乗り用なのでそれも仕方無いことだと納得していますが。

質問者の駆る板の年式が不明ですが、それがここ5年以内のものであるなら特に、当該ボードを走り重視で乗りたい場合、テイルボリュームが大きいがゆえに、フリーウェイブ28センチのフィンではグリップ不足に感じるのは必然と思います。そしてフィンをフリーライドタイプに替えたなら走りやすくなるだろうことは期待大と思います。

とは言え、フィンのグリップはその形状以上にその側面積によるところが大きいので、同じサイズのフィンでは論外。ブランドによって違いはありますが、一般的に考えるならフリーウェイブフィンの根本の幅よりもフリーライドフィンのそれは細く、細い分だけ側面積を確保するには長いものが必要だろうということになります。加えて使用28センチよりもグリップを確保したいとなれば、多分そのサイズは、質問者の体格を考えた場合、32センチ程度になると思われます。6.0でオーバーでのグリップも、と望むなら、さらにワンサイズ上の34センチでも良いかもしれません。もちろんこれはメーカーによるフィン形状の違いに左右されるサイズですが、目安としてはそのあたりになるでしょう。

スピード8割でターン中心にウネリを楽しむなら手持ちの28センチフィン、風は吹いてるけどウネリが無いようなコンディションをスピード重視で楽しみたいならフリーライド系の32〜34センチフィン。双方を使い分けたとしたなら、手持ちボードの楽しみの幅が広がるだろうことは多いに期待できると思います。