アフターレイキ

QT.Oさんからの質問

タブーのロケットワイド128にリバティー8.8でプレーニングしているとき、気持ち良くアフターレイキさせるとフットが水面に接してしまいます。以前使っていたロフトセイルのスイッチブレードの8.6ではそうしたことが無かったのですが、上らせ過ぎなのか、ジョイント位置が不適正なのか、その原因がわかりません。

A単純に、フットが接水してしまう原因はそのセイルの「フット面積が大きい」「パワーポイントが前寄りのためブームエンドが下がり気味になる」などさまざまあります。しかし今のセイルは昔ほど「個体差」が無いため、おおよそは同じアフターレイキ度合いで、おおよそは同じフィーリングで乗れるものなのですが、以前使っていたセイルでは大丈夫だったのにセイルを変えたらそうした支障が出現するというのは、考えてもこれと言った原因が思い当たりません。違いが無いだろう個体差に、ここでは差が生じていると推測するしかありません。

とは言え実際にはフットが接水するのですから、気持ち良くアフターレイキしてプレーニングするにはそれを解消しなければ、です。

上らせ過ぎということはないでしょう。もしそれが原因だとしたら、これまで使っていたセイルでも同じ現象が生じたはず。そうではないのだから、原因はジョイント位置にあると考えるのが妥当でしょう。セイルの個体差がどこにあるのかわかりませんが、少なくとも現状を打破するのに最も効果的な方法はジョイント位置のチューニングだと思われます。

ご存知のようにジョイントは「下げればアフターレイキが弱まり」ます。質問内容から察するに相当にアフターレイキが強すぎると思えるので、まずはジョイントを1.5センチ程度下げて乗ってみたらいかがでしょうか。それで問題解決するようならば、少しだけ元位置に近づけるように前にチューニング。5ミリ刻みで試してみれば、すぐに今のセイルにベストなジョイント位置が見つかると思います。もし1.5センチ下げても問題解決しないようであるなら、さらに大胆に位置を下げることが必要かもしれません。

余談ですが、先日私は初乗りのパトリック128リッターを使いました。その時のジョイント位置の話。私は一応の目安として前足ストラップからジョイントまでが60センチ〜59.5センチという目安を持っています。ノーズを上げたくない荒れた海面では60センチでノーズを抑え、平水面でノーズを上げて接水面積を減らしたい時は59.5センチ。この数値は、板の中心線に添って、前足ストラップからジョイントまでの距離。その前足ストラップとは、左右前足ストラップの後ろ(内側)のビス穴を結んだ線と板の中心線を直角に結んだ点を起点とし、ジョイント位置とは、その点から板の中心線(テイルからノーズに真っすぐ)に添ってメジャーで測ってジョイントボックスのどこまで?の寸法です。ただしその目安は今乗る横幅69センチの板の場合での話。試乗した128リッターは横幅80センチのため、前足ストラップ(後ろ側/内側のビス位置)は板の中心線から計って、いつもの69センチが20センチとするなら、それよりもアバウトに5センチ外に付いていることになります。

実際にいつもの60センチで乗ってみたらアフターレイキが強すぎて感じました。そこで考えます。板の中心線から片側20センチ離れたところに前足ストラップの後ろ(内側)ビスがあるいつもの横幅69センチの板の場合、ピタゴラスの定理的に言えば実際に「乗る位置(前足ストラップの位置)」とジョイントの距離は、底辺60センチ、直角三角形の高さ20センチの斜辺の長さの計算として63.25センチ。対して128の場合は高さがプラス5センチ以上かさ上げされるので、斜辺の長さは65センチになります。その差、1.75センチ。これはアバウトな計算によるものですが、5ミリ違うだけでアフターレイキの度合い感覚が愕然と違って感じるジョイント位置が、板の横幅が違うだけで1.75センチも違ったら、それはアフターレイキの感覚が大きく違って思えて当然だろうと納得できます。ちなみにこの場合は、横幅が広いことでジョイントが「遠く感じる」のだから、ジョイントを後ろにしなければ、と理解できます。

このように、さほどの違いがなく思えることであっても、実は大きく乗り味に影響する事柄というのがあります。質問者の悩みも、セイルを変えたことで、そのセイルのわずかな個体差によって、思いがけずのフィーリングの誤差が生じている可能性があっても不思議ではない、ということ。なので、それに順応すべくのチューニングの模索が必要だろうと言うことです。