フィンベースのチューニング

QT.Sさんからの質問

パワーボックスタイプのボードなのですが、フィンがボックスにうまく納まりません。深く入りすぎるものもあれば、3ミリもハミ出したものもあります。統一規格など無いのでしょうか?また、納まらないフィンを面イチになるように削りたいのですが、どの部分を削れば良いのでしょうか?

Aパワーボックスだけでなく、タトルボックス、USボックス(ノーマルボックス)も、一応規格はあります。が、ボード製作、フィン製作上の誤差などにより、すべてがピッタリと納まるというものでもありません。どちらかと言えば、コンプリートされているフィン以外は、少なからず手を加えなければピッタリしない、と考えた方が良いでしょう。

その中で、パワーボックスとタトルボックスが深く入りすぎる場合は、よほどブカブカでない限り、ビスの締め具合によって(絞めすぎないことで)調節できるでしょう。しかしフィン側(フィンベース部)が大きいためにフィンボックスに入りきれない場合は、削ってしっかりと納まるようにしなければなりません。その場合はフィンベース部を削ります。くれぐれもボード側を削らないように。ボード側のボックス内部側壁は薄いので、少し削るだけで強度が著しく低下するし、削りすぎるとボックス側壁に穴が開いてしまいます。

フィンベースを削る場合は、まず、フィンを入るところまで押し込みます。するとボックス内部と当たって擦れた部分に傷、もしくは黒い汚れがつくので、その付近を当て木をした80〜100番程度のサンドペーパーで削ります。削りすぎないように少しずつ、削ったらまた押し込んで、擦れた部分をまた削る。それを繰り返せば、削りすぎることなく、余計なところを削ってしまうこともなく、ピッタリと納まるようにちょうど良く調節できます。フィンベースの削るべき部分は、側面だけでなく前後である場合も多いので、ベース部全面の擦れを確認しながら慎重に作業してください。

前述したように、こうした作業をするのは避けられない現実なので、もしご自分で作業するのが無理と思ったら、フィンを購入したショップなどで面倒を見てもらうのが得策でしょう。