レースフィン

QT.Hさんからの質問

レース用のフィンについて。ボードに52cmのコンプリートフィンが付属していたのですが、吹いてくると引きずるような感じがしたのでスピットファイアのCNC50cmを使っていました。コンプリートフィンに比べて走りが軽く、非常に気に入っていたのですが最近それを壊してしまい、代わりにマウイフィンのハイウインドレーシングCNC50cmを入手。よくわからないのですが、スピットファイアとは値段が違い、その差というものがあるのでしょうか?またCNCフォイルというフィンは、プロダクションのフィンとは何がどう違うのでしょうか?

AまずCNCと呼ばれるフィンについて。これはコンピューターシェイプのフィンのことです。フィンにはコンピューターシェイプとハンドシェイプがあり、ハンドシェイプだとどうしても左右面にシェイプの誤差ができるので、まったく同じフィンを作ろうとした場合、コンピューターシェイプの方がフィンフォイルの完成度が高いとされています。

量産されるコンプリートフィンは、多くの場合このコンピューターシェイプです。ただしそれはフィンの削り出し方法(フィンは積層板という板を削って作られる)を示しているだけなので、まったく同じデザインでも積層板(素材)が違えば性能も変わり、もちろん同じ積層板を使ってもデザインが違えばまったく違うフィンになります。なので別売りフィンとコンプリートフィンの違いを挙げるとすれば、一般的にはコンプリートフィンの方がちょっと安価に作るという理由上、安めの積層板を使っているために性能もイマイチになる、というところでしょうか。ただし、コンプリートフィンでも非常に性能の良いものがあることも事実です。

スピットファイアとマウイフィン・ハイウインドレーシング

スピットファイア(techtonics maui/右)とハイウインドレーシング(maui fin/左)

価格は違いますが、それがイコール性能の違いというわけではありません。それは単にメーカーの設定金額の違いです。

スピットファイアは、非常にテイルをフローティングする(浮き上がらせる)性能に優れているので(テイルが浮きやすいということは走り出しやすくスピードが伸びやすく失速しにくいということ)、5年前の発表以来、フィンの中ではダントツのロングランを続けている信頼度の高いフィンです。それはすでに数多くのレースシーンにおいて証明されているし、すでに数多くのセイラーが実際に体験していることでしょう。対するマウイフィンもそれに似たフィーリングを発揮します。私も実際に使っていますが、性能は信頼できます。どうしても違いを挙げるとすれば、人に例えると、見た目にも忙しく物事をテキパキとこなす人をスピットファイアだとすると、マウイフィンはおっとり見えるのにやるべきことをしっかりやり遂げる人、というイメージです。あとは使い心地の好みの範疇です。