練習で大きなセイルを使う意味

QY.Hさんからの質問

フォーミュラに10.0を載せるより8.5を、i-SONIC122に8.5を載せるより7.5を載せた方が楽でスピードが出ます。小さいセイルだとセイルの引き込みが楽でウネリも気にせずスピードを出せますが、ベストサイズのセイルを載せるとすぐに疲労が溜まり、板もウネリで跳ねてしまいます。そのためついついフォーミュラに8.5、122に7.5を使ってしまいます。こうした選択は上達の妨げになるのでしょうか。また練習によって大きめのセイルも使いこなせるようになるのでしょうか。

A小さめのセイルを載せた方がスピードが出るとのことですが、それはあくまで適正サイズのセイルが扱いきれない場合の話。適正サイズを使える人と比べたら圧倒的に遅いはずです。もちろん楽に乗るというのはウインドのひとつのスタイルですから、小さいセイルを載せることを否定するものではないですが、もし質問者が周りと比べて速く走りたいと願うならそれではダメです。

板がウネリで跳ねるというのはスピードが出ている証拠。対して跳ねないのはスピードが出ていない証拠。すなわち速くなりたいのであれば、すべきは跳ねる板を抑える技術を磨くことです。そのためにはいつも大きめのセイルを使い、跳ねる板を抑える練習をできるだけ沢山する必要があります。もちろんあまりのオーバーセイルで大きなセイルを使うのは無謀の領域に入ってしまいますが、そうでない範囲で頑張って使い続けること。楽をしていて上達は有り得ないということです。そして上達に従って、抑えるのが厄介だった板が簡単に抑えられるようにもなるでしょう。そのときはじめて自分が(人と比べて)速くなったと実感できるはずです。