大崎ウェイブ攻略法(改訂版)


逗子湾大崎MAP

Riding by Masa Shibazaki

逗子湾右手の大崎には、いくつかのサーフポイントがある。大崎は逗子と鎌倉の間、逗子マリーナと小坪に隣接する岬。風向きによっては最高のウェイブライドポイントになる。昔はシークレットだったこのサーフポイントも例に漏れず今はメジャーになり、波が立つと多くのサーファーがいるが、強風時は昔も今もウインドテリトリーとして変わりない。

その中でも特にウインドに最高なのが、南西〜西風のときにスタボーサイドになるホモドック前と、南東〜南のときにポートサイドとなるグーフィーポイント。その2箇所の他にも風向きによる大崎攻略法を分析しておくので参考にしてもらいたい。

レギュラーポイントはサーフィンオンリー。レギュラーに崩れるブレイクはチューブを作るほどキレイだが、大崎の断崖に当たる風はインサイドに近づくほど弱く、波に乗ると無風地帯に陥って脱出できなくなる。ウインドの場合、ここでライドすることはほとんど無く、通過する場合もインサイドにハマらないように大回りで沖を通るように心がける。

まれに乗れるとしたらそれは東風のとき。このとき風はサイドショアで、また断崖近くも風があるのでライドが可能になる。が、このようなときはアウトで乗った方が楽しいので、概ねそちらを攻めることになるだろう。

大崎ホモドック前攻略法 (南西〜西風/冬場)

大崎アウト攻略法 (東〜南東風/夏場)

大崎グーフィー攻略法 (東〜南風/夏場)

カブネ攻略法 (北東風/通年)

大崎注意事項

大崎は近場のビーチからのアプローチができず、トラブル後に流れ着ける安全な箇所も少ない。そのため、技術・知識を十分に蓄えてからトライすること。

大崎の海底は岩場で浅い。特に干潮時のインサイドはフィンがヒットするのでセイリング不可。またウニなどで怪我しないように不用意に足をつかないこと。

大崎アプローチ方法(from逗子)

大崎へ逗子からアプローチする場合(鎌倉からでも同様)、すべて海岸から上って、もしくは下ってのアプローチとなる。すなわちそれが可能な道具の選択と、それが可能な技術が必要。

西風の場合、岸際は真オンショアのため、西風狙いのホモドック前へアプローチするときは、そのコンディションでの波越えが楽々とできることが条件。オンショアの波越えが難なくできる人であれば、タック3回でホモドックの一番下側、さらにタック2回で一番風上側へとたどり着く。ただし冬場は定置網があるので、それに紛れ込まないように位置確認しながら避けて上り、ポジショニングする。尚、西風の場合はショップCBサーファーズ前からの出艇がスタボーのクロスオンショアになって出やすいため、外部から来る人の場合は、逗子海岸の海に向かって一番右側の県営駐車場を利用するのが良いだろう。

グーフィーサイドにアプローチできる東寄りの風では、海岸は左からのクロスオンショアになる。このとき、海岸の海に向かって一番左側から出艇すると、ほぼ1本で上りきれる。これを狙うときは、外部から来る人の場合、逗子海岸中央にある信号を入ったところのパーキング、もしくは海岸中央付近にある国道沿いのコインパーキングを利用するのが良いだろう。