カムセイルorノーカムの選択

QT.Kさんからの質問

今期モデルのシマー「2XC」の7.8と、V-MAXの7.9のどちらにするか悩んでいます。他に2カムの7.1と8.5を所有していての真ん中のサイズになります。最近のノーカムは高性能と聞き、これを機にノーカムにすべきか、それとも今までと同じにカムセイルにするか悩みどころ。過去、ノーカムを使っていて、しかしパワー不足を感じて2カムを選択したという経緯もあります。ちなみに指定マストであるRDM460は所有しているので、どちらを選んでもマストとの互換性に問題はありません。

Aセイル単体で考えるなら、V-MAXは良いセイルだと思います。ノーカムながらもパネルテンションはタイトで、すなわち強風にも形崩れしにくいので吹いても使いやすいという印象もあります。しかしここで注目すべきは、悩みのサイズが7.8で、手持ちにカムセイルの7.1と8.5を持っているところ。

上下サイズがカムセイルで、その真ん中のサイズがノーカムの場合、使い分ける際にどうしても1枚だけ違和感を感じてしまう恐れがあります。過去にパワー不足を理由にカムセイルを使い始めた経緯をすれば、その懸念は余計に膨らみます。こうした理由において、個人的には2XCにした方が無難と思います。

現在のノーカムは10年前と比べるとはるかに高性能で、ドラフトの不安定さやパワーロスも少なく、使い勝手が良くてその上スピードが出るのは事実。しかしそれでもノーカムとカムセイルに性能差や使用感の違いがあるのも事実。なので、もし現在使用中のセイルがカムセイルだとするなら、そこからノーカムへの移行は「より小さいサイズから」と考えるのが適切と思います。

より吹いた中で使う小さなサイズは風のパワーに助けられてノーカム特有の(あくまでカムセイルと比べたときの)スピードの「抜け」の悪さやドラフトの「カチッ」とした安定感はある程度相殺されますが、より弱い風の中で使う大きなサイズは弱い風のエネルギーを余さずにパワーに変換しなければならないため使用感含めて圧倒的にカムセイル有利。なので小さいサイズはノーカム、大きいサイズはカムセイルの選択は常識ながら、小さいサイズがカムセイルで大きなサイズはノーカムという選択は、ノーカムを使った際のパワーレスや不安定感を(カムセイルを知っているからこそ/ノーカムしか使わない人はそれほどでもないけど)強く感じてしまうため通常はありません。

それは、7.1と7.8、8.5を持つ質問者の場合、もしノーカムに替えるなら7.1から、ということ。そうして7.1をノーカムにして、7.1を使う風域でノーカムで十分だと思えたなら、次には7.8を。7.8もノーカムで大丈夫と思えたら最後に8.5を。というように、徐々にノーカムへと替えるのが普通に考えるところの移行手順だろうと思います。