ロフトセイルWAVE

QK.Sさんからの質問

ウェイブセイルをロフトセイルにしようと思っています。サイズは4.0と4.5をWAVESCAPEに、5.2をPURERIPにする予定ですが、使用感はどんなでしょうか。

AWAVESCAPEは4本バテン、PURERIPは5本バテン。私がプライベートで使っているのは4.0、4.7、5.4のPURERIPです。

なぜ5本バテンを使っているかと言うと、私は普段、スラロームに乗る機会が多いから。多くのバテンを持つスラロームセイルはパネルの面テンションが高く、簡単に言えばセイルが硬めで、それを使い慣れているために、ウェイブでもそれに近いフィーリングを好みとするから。

4本バテンと5本バテンを単純比較するなら、その最大の違いは面テンションにあり、バテン数の少ない4本バテンの方が面テンションが弱く、横骨が1本多い5本バテンの方が面テンションが強いと言えます。その違いを最も感じるのがターンでしょう。ウェイブの場合はボトムターン。

面テンションの弱い4本バテンはボトムターン時、パネルが風を受け止めて前へ前へと引っ張るようにパワーを発生します。それがターンの失速を防いでくれるところが、4本バテン愛好家にとって最大の魅力だと思います。対して5本バテンはそれほど前へ引っ張る力を発揮しません。それよりも強い面テンションが風を絶えずリリースするため、ボトムターンでは風の力を感じにくいとさえ言えるかもしれません。私はそこが好み。フェイスを駆け下りるスピードと、その際に風から得たパワーにエネルギーを委ね、ターンに入ったら風の束縛から解放されて再びフェイスを駆け上がって行く。それはまさしくスラロームのジャイブそのもので、普段スラロームのジャイブに慣れ親しんでいるからこそ、そうしたフィーリングを好みとするからです。

そうした好みも踏まえてロフトセイルを検証するなら、(あくまで個人的観点から)一番の特徴はトップターンにあると思います。風を抜いてターンしやすいセイルは、これまでの経験上、波のトップで返すときもパワーが抜け続ける傾向があります。トップターンでは瞬間、風をはらんだセイルが生み出すパワーが必要なのに、です。それが不足するとセイルが「スカって」手前に「へにゃり」とコケてしまいます。アンダーやガスティーなコンディションでは尚更。ロフトセイルはその場面のサポートが「強い」と感じています。

風の影響下から離脱してボトムターンしてきたのに、トップターンでセイルをパッと開くと、その瞬間にセイルパワーが復活する。そのタイムロスがとても短いのでトップターンが決まりやすい、というのが私的な一番のお気に入りどころです。

ただしその一番の性能を発揮させるには適正なアウトテンションが必須。今のウェイブセイルはどれもそうですが、昔のようにアバウトなアウトテンションでは性能八分。例えばそのコンディションでアウトを引きすぎていればトップターンの恩恵は失われてスカっと手応え無く手前にコケるし、アウトが緩すぎればボトムターンで引っ張られすぎてターンが大回りになるだけでなく、トップターンでは必要以上のパワーで身体ごと振り回されてしまいます。

ここからはチューニングにおける余談になりますが、私は海上で頻繁にアウトテンションを変えます。そのためブームをエクステンションひとつ伸ばしておきます。私がホームゲレンデとする逗子では、そのウェイブポイントが浜から上って行かなければならず、浜でチューニングをしなおそうとポイントと浜を往復したら30分もかかってしまいます。その時間がもったいないからブレイクポイントを避けた海上で意図的に一度セイルを倒してアウトを再チューニングします。もちろんそんな手間をかけなくても乗り続けることはできますが、前記したように「ちょっとアウトテンションが違うだけで」パフォーマンスが大きく違ってくるのでその手間を惜しまないようにするためです。