小柄な人のセイル選択

QS.Oさんからの質問

身長161センチ、体重56キロ、現在手持ち最大セイルとしてセバーンのNCX7.5を使っています。夏の軽風で少しでもプレーニング回数を増やすべくセイルの買替えを検討中ですが、小柄ゆえ大きなセイルサイズは敬遠したく、セバーンTURBO7.5はどうかと思案しています。板はタブーROCKETWIDE118。カムの有無、メーカーにこだわりは無いのですが、他にもお勧めのセイルありますか?

Aまず、ラフセイルとカムセイルの違いを今一度確認しておきましょう。

ブローを受けたとき、ラフセイルはスリーブが「ローテイト」して、またそれまで平ら気味だったフォイルがグッと膨らんでドラフトが深くなることで初動エネルギーを溜め込んで加速してくれます。対してカムセイルはカムで強制形成されたドラフトによってそうしたドラフトやセイルの膨らみという動きは無く、ゆえにラフセイルのような加速エネルギーの溜め込みが薄い代わりに、一旦走り出してしまえばセイル面に速やかに流れ続ける整流効果によってスピードがどんどん加速するという違いがあります。

中、重量級の人の場合、ラフセイルのそうした特性による初動エネルギーでは加速に足りません。そのため加速はより大きなセイルサイズに頼ることになり、半面で加速後は大きなサイズがオーバーを招きかねないためカムセイルが適します。しかし質問者のような小柄な人の場合は、ラフセイルの特徴的初動エネルギーでプレーニングに入れることでしょう。そう考えると、同じサイズのカムセイルに換えることによるメリットは、あまり期待できなさそうに思えます。

プレーニングをより多く楽しむ=よりプレーニングしやすい、セイルを考えるなら、質問者の場合は手持ち同様のノーカムセイルのワンサイズアップを考慮した方が良さそうに思えます。そのサイズは7.8〜8.0強。

「7.5と7.8ってあまり違わないんじゃない?」と思うかもしれませんが、そのあたりのサイズはちょっと違うだけで随分と違いがあります。また、手持ち7.5がまだまだ現役可能なのか不明ですが、より大きなサイズのセイルを推奨するのは、7.5もまだ現役可能と前提しての話(大きなサイズと7.5の使い分けるができるということ)。

小柄なので7.5止まり、と考える質問者の理由は、たぶんセイルの重さにあると思われます。それはセイルアップやウィータースタートの重さを意識してのことでは?

前記した「より大きなサイズ」だと重いからヤダと思うかもしれませんが、セイルアップもウォーターも、カムセイルの7.5を考えるならその重さはノーカムの8.0クラスと変わりありません。言い換えるなら、使用中の7.5とカムセイルの7.5を比べたらカムセイルの方がずいぶん重いということも考慮すべき案件です。

そうした理由を考え合わせると、あくまで私的意見としてはラフセイルの8.0クラスの検討をオススメします。そのサイズなら手持ちボードでも大丈夫という理由も含めて。

8.0クラスのラフセイルを考えたとした場合、今のそれらはどのメーカーも優劣付け難く、です。その中でも特に私見として気になるのはイジーのCHEETAH。加速力抜群で、しかもノーカムなのに「吹いて乗りやすい」と思うからです。他にも俗にノーカムフリーレースセイル(走り系ノーカムセイル)は沢山あり、NCXのサイズアップモデルも含めて、現在、どれを選んでも間違いは無いと断言します。

あとは手持ちマストとの互換性を考慮するくらいでしょうか。質問者の手持ちマストは不明ですが、例えば手持ちマストが460であるなら、数ある候補の中から手持ちマストに互換するものを選択するのは最重要課題になるでしょう。もしそうだとした場合、460のマストに互換するのは絞り込みに役立つ要素と思います。またその際には、手持ちマストがRDMなのかSDMなのか、合わせて候補セイルの互換マストがどうなのか、の熟考もお忘れなく。