インフレータブルボード

QT.Tさんからの質問

インフレータブルの板のついて。スターボードのAIRPLANE230とRRD AIRWINDSURF FREERIDE V1の性能差について教えてください。南国離島への旅行でレンタルを利用していますが、好みのものが無く、航空機に持ち込める板を検討しています。通常の材質の板と比較してどうなのか、試乗する機会も無いのでまったくわかりません。

Aインフレタータブルはまだ流通量が少なく、私自身試乗する機会もありません。ただスターについては乗った事があるので、そのわずかな知識だけで回答させて頂きます。

まず、通常の硬質の板とインフレータブルは、同じウインドの板でありながら異なるものだと考えた方が良いでしょう。その違いを最も感じるのは、インフレータブルが「水面上に完全に浮かんでいる」という点でしょうか。通常の板はどんなにビックボリュームであっても、レイルの一部やエッジが少なからず水面下に有り、すなわち「水と馴染んだ」状態にあります。しかし内部が空気のインフレータブルは、「浮き輪」のように完全に水面上に浮いて感じ、通常の板と比べるなら「水と分離」して感じます。その感覚的隔たりは大きく、ゆえにインフレータブルの性能は通常の板と同じ土俵では語れないと感じます。

そうしたインフレータブルが「悪い」わけではなく、浮き輪のように浮く感じは別の浮遊感があり、それはそれで楽しいです。しかしいつもの硬質な板と比較してしまうと、その楽しさは色褪せてしまう可能性が高いです。

質問者はたぶん旅行において「いつものように楽しめる板」を探しているのだろうと思われます。しかし、エッジで水面を感じ、風と海と一体になったいつものウインドをインフレータブルに望むと、期待外れになりかねません。今後インフレータブルがどのような進化を遂げるのかはわかりませんが、あくまで現段階ではそう思います。