セバーン・カムセイルのトラブル

QJ&Sさんからの質問

2014年のターボを候補にセイル選定中です。以前、セバーンのカムトラブルに関して回答していたと思いますが、その後、改善はされたのでしょうか。

A以前のセバーンのカムセイル(レース系セイル)は、スリーブ内に収まるセイル本体のリーディングエッジ(前縁)に補強が少なく、カムセイルの宿命である強めのダウンテンションを長期かけ続けることで、前縁からセイルが断裂、バテンポケットに添ってパネル本体まで切れるという状況がありました(多くの場合、最初の断裂がスリーブ内のため気付かず、スリーブの縫い目からメインパネルまで切れが見えて初めて気付く/今も尚その修理依頼があります)。

しかし今は、リフレックスもオーバードライブも、ターボもリーディングエッジに強固な補強が施されています。PPテープと呼ばれる、フットベルトと同じ素材の幅1.5cmほどの黒いテープが、前縁を挟むように縫い付けられています。それ以降は、以前の回答内容(セバーンセイルのトラブル)にあるようなトラブルは見られません。

さらに、スリーブの外に見える部分まで補強の入り方が修正されたこともトラブルの改善に大きく貢献していると思われます。

昨秋以降のターボ2015年モデルがそうであるのは確認できたのですが、質問にある2014年モデルがどうであるかは確認できませんでした。なので、カットオフ(ブームを取り付けるためのスリーブの切れ目)か、カム部のファスナーを開けて内部のセイル本体のリーディングエッジを確認してみてください。黒いテープがあれば安心、無ければちょっとリスキー(それが中古なら尚更)かもしれません。

尚、最新のターボは、特にオーバー風域において非常に性能向上したと評価が高いようです。それはもちろんデザイン的な進化によるところなのでしょうが、こうした補強により「ダウンテンションがセイル全体に行き渡るようになった」とも解釈できるかもしれません。