ブーム径

QD.Yさんからの質問

9年くらい使い続けているブームの買い替えを考えています。しかしカタログを見ると、ブーム直径が26〜30ミリとさまざま。いったいどの径が良いのか、また直径によるメリット、デメリットがあるのか教えてください。

A使用想定のブーム長で、200センチを上回る長さで使うなら30〜28ミリ、200センチを下回るなら26〜28ミリを基準にするのが良いでしょう。それは言い換えると、ベース長にして、195ベースくらい以上なら30〜28ミリ、ウェイブ用の145とか165あたりのベース長なら26〜28ミリがお勧めということです。

長いブームが少し太めが良いとする理由は、そのブームを使うのは大きめなサイズのセイルで、使用状況がプレーニング主体であることが多く、その場合は「指先を引っかけて乗る」から。実際に通常のプレーニングでブームを強く握りしめて乗る人はいないはずで、そこそこの太さがあった方が指先を「引っ掛けやすい」からです。

短いブームが少し細めが良いとする理由は、そのブームを使うのは小さなサイズのセイルで、そのセイルを使うのはアクションを伴うことが多く、その場合は「ブームを握って」の動作があるから。そのときはそこそこ細い方が「握りやすく力が入りやすい」からです。これは小さめのセイルで荒れた海面をプレーニングするときも同じ。荒れた海面で暴れる板を抑えようとすると、順風プレーニングとは違ってどうしても「握りに力が入る」ので、やはり少し細めの方が使いやすいです。

人それぞれ手の大きさや指の長さも違います。もちろん手が小さい人は細身の方が使いやすいです。いずれにしても、あまり太いものはお勧めではありません。逆に細くて困った話は聞いたことがないので、もしブーム径で悩んだとしたら「細身を選んで間違いなし」と言えるかもしれません。

ちなみに、各セイルメーカーともに自社ブランドのブームを展開していますが、セイルとブームのブランドが同じか否かには何等の共通項もないので、例えばセイルはニールだけどブームはマウイセイルなどのように、ブームはブームとして独立して選択すべきです。