ボードとセイルの搭載バランス

QT.Tさんからの質問

2010年のスターボードKODE103に乗っています。現在の手持ち最大は6.4。しかし軽風を楽しめるように7.5までのサイズアップを狙っているのですが、搭載可能でしょうか。カタログ上、KODEの搭載可能セイルサイズは5.0〜7.0ですが、ほぼ同じ横幅とボリュームの同社フツラだと7.5まで搭載可能と表示されていることから、7.5も載るのではとも思えるのですがどうでしょうか。

A結論から言うと無理です。フリースタイルウェイブボードであるKODEとフリーライドボードであるフツラは、たとえ同じボリュームであってもアウトラインからボリューム配分まで全てが異なります。それはそれぞれの板の特性を生かすためのものであり、フツラは快適に走ることと使用範囲が幅広いことを命題に作られ、KODEは動くため(アクションのため)に作られているから。まったく異なる使命で作られた両者を同列に考えることには大きな間違いがあります。

カタログ表記も考える余地有りです。通常カタログ上の表記は上下に大きな幅を持って記されます。そのため上下とも「使って使えないことは無い」程度のものだと考えるべきです。通常カタログ表記上の適応セイルサイズを見るときは、表記数値を3分割して上下を切り捨て、残った真ん中が本当の適応サイズと目安します。これをKODEに当てはめると、おおよそ5.0〜5.7、5.7〜6.4、6.4〜7.0となり、その上下を切り捨てた5.7〜6.4が本当の適応サイズとわかります。すなわち7.0でさえ大きすぎ、7.5に至っては論外です。

7.0なら無理して載らないことはないでしょう(それは記載されています)。しかしその結果は、たぶんあまり楽しいものではない可能性があります。より軽風が楽しみたいから大きなセイルの購入を考えているとのことですが、バランスの悪い大きすぎるセイルは逆に走りを悪くしてしまい、だったら6.4のアンダーチューニングを煮詰めた方が良く走る、という結果になりそうな気配が濃厚です。