S-TYPE再掲載

QK.Yさんからの質問

2008年5月掲載の「05版スターボードS-TYPE」の再掲載をお願いします。

Aまず再掲載依頼の記載内容が2008年当時であることを忘れないでください。当時にして内容は好意的ではありますが、05年モデルである当該ボードはすでに(今はもう14年モデルだから)9年も前のもの。板の進化において9年という歳月は大きく、今の板とはなかなか比較しにくい立場であることは承知しておいてください。それでは以下に掲載時のまま再掲載しておきます。

05年にS-TYPEに関して掲載がありますが、それらは他ボードとの単純比較の内容なので、ここでは記憶を頼りにS-TYPE本来の性能について記しておきたいと思います。

S-TYPEは、スラロームのスピードとフリーライドのマニューバビリティー、さらにフリースタイルまで、と欲張りな性能を売り文句に登場しましたが、このボードにフリースタイルを期待すると悲しい結果になります。全サイズ統一の242cmの全長が生む直進性と軽快なスピードが売りのファンスラロームと考えるのが正解です。

アンダーの走り出し、加速からトップスピードに至るまでの直進安定性、さらに加速後のトップスピードはまさしくスラローム的な快感が楽しめます。ただしジャイブは、しっかりプレッシャーをかけてレイルを長めに使ってターンしないと失速しやすいなど、それなりの技術が必要でやや難しかった記憶があります。

ただしそれは、好意的に受け止めるなら「奥が深い」ということ。上手に扱うほどに伸びるトップスピードといい、乗り込むほどにその潜在能力を引き出せる、そうした楽しさを持つボードだと言えるでしょう。