夏の淡水用スラローム

QK.Mさんからの質問

本栖湖のような淡水ガスティーでの使用ボードについて。RRD X-FIRE114、MANTA110、スターボードFUTURA110のどれかを買い足そうと思案中ですが、どれが一番ターゲットのコンディションに合いそうでしょうか。現在の使用ボードであるSONIC100には、アンダーの走り出しで板の浮きが鈍い、ブローホールでスカスカして止まる、ブローを受けても走り出す前にブローが通り過ぎてしまう、スカスカして上りにくい、タックが難しい、ジャイブそのものはやりやすいもののセイル返しまでスピードが持続しにくい、などのストレスを感じています。体重72キロ、使用想定セイル6.5、7.2、7.8です。

A手持ちボードは、淡水ガスティーにはやはりボリューム不足と考えるのが妥当でしょう。その点、候補達のボリュームならば、抱えるストレスの多くを解消してくれそうです。

手持ちボードがスラロームであることを考えると、やはりそれに準ずるスピードがあった方が納得できそう。となると候補はRRDかMANTAに絞られるのではないでしょうか。

RRDは今春にノリオが移籍したことからも注目の的で、実際にトップスピード、操作性、加速性など申し分ないと思います。対するMANTAは、特に初速性能とブローホールでのスピード持続性に定評があります。

どちらも優越つけがたいですが、あえて比較するなら、RRDの方が海向き、MANTAの方が湖水など平水面向きと言えるかもしれません。RRDが荒れた海面も含めてオールコンディションにまんべんなく性能を発揮するのに対して、MANTAはノーズを上げて走るその傾向から、荒れた海面では板の抑えに少し難あり。ただし平水面に限るなら、MANTAの加速、スピード持続という特性は群を抜いていると評価できるからです。

これらを総合すると、質問にある「本栖湖のような淡水ガスティー」で質問者のストレスを解消するなら、最高性能を発揮できる場面が多少ピンポイントながらも、MANTAが適していそうに思います。

ちなみに、走り以外の部分であるタックに関しては、どちらの板もそれなりの静止安定性があるので安心。またジャイブに関しては、もちろんそれぞれの細かな特性などあるでしょうが、どちらも同等と評せるでしょう。