ウッド工法

QH.Sさんからの質問

スターボードの工法で「ウッド」というのがありますが、その名のとおりに「木」で出来ているのでしょうか。その場合、他の板と比べて強度や耐久性の面でどう違うのでしょうか。購入を考えていますが、その点で不安があります。

Aボードは芯材となる発砲スチロールと、硬質ウレタンをガラスクロスやカーボンクロスでサンドイッチした外皮(殻)で出来ています。

芯材の発砲スチロールはどの板も同じですが、硬質ウレタン(これもどの板も基本同じ)を、エポキシ樹脂が含侵した布状の繊維でサンドイッチする外皮(特にサンドイッチの外面)に違いがあり、布繊維にカーボンを使うと「カーボン」、ウッドを使うと「ウッド」となります。

ウッドはその名のとおりに木で、正確にはパイン材を0.6ミリの厚さにスライスしたものが使われています。紙のように薄くスライスされた木に樹脂を含侵させることで、布繊維のような役割を持たせているわけです。

ウッドのメリットは、強度と「しなやかさ」にあると言われています。海面から受ける反発をこのしなやかさが受け止めてバウンドを和らげ、吹いても暴れない走りが可能になります。対してカーボンは硬度と軽さにメリットがあるとされ、硬さが海面からの反発を推進力に変換し、軽さが板をより加速させます。

こうした素材的違いのメリットを引き出すために、スターボードのi-SONICでは、海面からの反発を推進力に変えやすい比較的穏やかな海面状況で使われることが多く、且つ軽さが速さに直結しやすい大きめのサイズではカーボンを、海面が大荒れして反発が板の暴れに直結しやすく、軽さよりも強度(耐久性)が要求される小さめのサイズではウッドを採用しています。また中間的サイズでは、ボトムはウッドでデッキはカーボンが使い分けられています。

素材には他にもケブラーなどもあり、またカーボンケブラーなどの複合素材や、同じカーボンでもその布の編み方に違いがあるなどさまざま。それらの中からメーカーが最良のものを選んで板は作られています。メーカーごとに使用素材の結論に違いはあっても、どれも考えに考え抜かれた結果。i-SONOCのウッドもまたその結果なので、そこに一切の不安はありません。