Q：Y.Iさんからの質問

ウインドダイアリーに柴崎さんもジョイントが外れて大変だったとの記載がありましたが、私も過去にボードとリグが外れてエラい目にあった経験を持ちます。私は海上で波があって再びジョイントすることができませんでしたが、柴崎さんはどのメーカーの何というジョイントを使っていて海上でセットし直せたのでしょうか？ちなみに私はストリームラインのジョイントを使っています。

A：ジョイントのベース部（ボードにくっつく部分）とエクステンション部の接続方式には、現在2タイプがあります。ひとつは質問者の使うストリームラインなどのダブルピンタイプ。そしてもうひとつが私の使うユーロピンタイプです。

海上でジョイントが外れた場合、ダブルピンタイプでは、よほど要領が良くないと再接続できません。左右にピンの出たカップ部が浅く、エクステンションにピッタリにハマらないと接続できないので、波間でその動作をするのは非常に困難。対してユーロピンタイプはカップ中央に長めで太い心棒が出ているので、この部分を持って「ぐいっ」とラバーを曲げて再接続することが可能です。そして心棒がエクステンションに納まったら、ボードを少し斜めにしてしっかりと接続したことを確認します。もちろんこれは簡単な作業ではありませんが、少なくともダブルピンタイプよりも海上での再接続は簡単だと思います。

ダブルピンタイプのジョイントベース。エクステンションにピッタリ納まるカップの左右に二つのピンがあるタイプ。

ユーロピンタイプのジョイントベース。心棒がエクステンションと接続するため、海上ではここを持って再接続することも可能。

ただしユーロピンタイプの場合、心棒でベースとエクステンションが接続されているだけなので、この心棒が折れてしまうと大変。滅多に折れることはありませんが、そうした意味では径の太いカップで上下が接続されるダブルピンタイプの方が耐久性に優れると言えるかもしれません。

ちなみに私の使っているジョイントは、旧タイプのノースのアルミジョイントですが、ユーロピンタイプであればメーカー問わず海上での再接続の難易度に違いは無いでしょう。