ブームエクステンションの限界点

QT.Sさんからの質問

MAX239センチのアルミブームを236センチで使おうと思うのですが、ブームは伸ばしすぎると「たわんで」良くないと聞きました。本当ですか?またそれ以外にも、伸ばしすぎによる故障など弊害はありますか?

Aご存じのようにブームは、エンドのエクステンションパイプがブーム本体内に納まっています。この納まっている部分が長いほど「たわみ」が少なくなります。通常、エンドパイプが本体内に15センチほど納まっていれば大丈夫と言われますが、「たわみ」を無くすには最低でも20センチくらいはブーム内部に入るようにするのがベストでしょう。

ブームエンドを限界に近く伸ばすと少なからずブームは「たわみ」ます。それが破損に直結するわけではありませんが、ブームがたわんでいると、長期の使用によってブームにその「たわみ」の癖がつき、ブームが「たわんだ」形に歪んでしまいます。特にアルミブームではこの歪みが早期に起こり、また歪みやすく、一度歪んでしまうと元の形に回復できないばかりでなく、歪みによるブームジョー付近のパイプ破断などのトラブルを招く可能性があります。

現在のブームは、最長で50センチも伸ばせるようにできていますが、理想を言えば、最大35センチ程度伸ばすだけで対処できるように、セイルサイズに合わせて複数のブームを揃えるのがベストでしょう。